パルドマイシン錠
概説細菌を殺菌するお薬です。細菌が原因のいろいろな病気に用います。



【働き】

感染症は、病原微生物が人の体に侵入し悪さをする病気です。腫れや発赤、痛みや発熱などを生じ、人に苦痛をもたらします(実は、このような症状は病原微生物と戦うための体の防衛システムでもあるのです)。

病原微生物には、細菌やウイルス、真菌(カビ)などが含まれます。このお薬が有効なのは おもに“細菌”による感染症です。グラム陽性菌・陰性菌をはじめ、マイコプラズマやクラミジア、リケッチアにも有効です。病原菌が死滅すれば、腫れや痛みがとれ、熱のある場合は解熱します。

いろいろな細菌に有効なので、各科で広く用いられています。慢性気管支炎、性行為感染症のクラミジア症、また皮膚科ではニキビ菌を殺菌するのにもよく使われます。

【薬理】

細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑えます。静菌的もしくは殺菌的に作用します。
【副作用】
人によっては胃の不快感や吐き気を催すことがあります。もし、ひどい下痢が続くときや血便がみられるときは受診してください。

そのほか、光線過敏症を起こす可能性があります。日光に当たった皮膚が発赤したり、ひどいときは水ぶくれができたりします。皮膚の弱い人や長期服用時は、できるだけ直射日光を避けたほうがよいでしょう。

重い副作用は頻度的にほとんどありませんが、ショックや重いアレルギー症状、皮膚障害、肝障害、大腸炎などに念のため注意してください。


http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6152004.html
より抜粋