子どもを守れ

東日本大震災:福島第1原発事故 免震棟、被ばく対策遅れ 放射性物質2週間測定せず - 毎日jp(毎日新聞)

---全文転載
東日本大震災:福島第1原発事故 免震棟、被ばく対策遅れ 放射性物質2週間測定せず
 東京電力福島第1原発事故で、女性社員2人が国の規則(3カ月間で5ミリシーベルト以内)を超えて被ばくした問題で、2人が働いた免震重要棟では震災から約2週間、内部の放射性物質濃度を測定していなかったことが分かった。連日約200人が使う復旧作業の拠点だが、原発本体の対応に追われ、社員の安全対策が後手に回った。

 免震重要棟は緊急時の対応拠点として10年7月に開所。1号機の北西約200メートルに位置し、震度7クラスにも耐えられる構造だが、放射性物質への備えは「排気筒などからの少ない漏れ」を想定した程度だった。放射性物質の流入を進めた扉のゆがみを起こした水素爆発も、設計条件として想定していなかったという。

 東電は防護服を脱ぐ緩衝エリア設定の遅れなども流入を防げなかった原因とした。内部被ばくは50代女性が13・6ミリシーベルト(外部被ばく3・95ミリシーベルト)、40代女性が6・71ミリシーベルト(同0・78ミリシーベルト)で、被ばくの大半は、棟内の放射性物質を体内に取り込んだのが原因とみている。

 東電は棟内での高い放射線量を把握していたが、「当初は建物外側で線量が高い影響と考えた」と釈明する。棟内の放射性物質濃度測定が始まったのは、男性に比べ被ばく限度が低い女性に勤務をやめさせた翌日の3月24日。これ以降、出入り口に空気清浄機を備えた小部屋を設けたり、窓などに放射線を遮る鉛ボードを設置するなどの対策を進めた。緊急時として被ばく限度を年間250ミリシーベルトとした男性作業員についても順次、内部被ばくの調査を進めている。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は3日、「作業員のマスクの装着を早めにすべきだった。(水素爆発によって放射性物質の流入した)今回の事故は重要な教訓になると思う。東電の対応を早急に評価したい」と話した。【小畑英介、関東晋慈】

【関連記事】
福島第1原発:自衛隊戦車、消防車が楢葉町撤収
福島第1原発:ASEAN首脳会議で「安全性」で声明へ
福島第1原発:東電の賠償負担、総額に上限なし…政府
福島第1原発:放射性物質の拡散状況シミュレーション公開
福島第1原発:海底2地点から放射性物質検出
毎日新聞 2011年5月4日 東京朝刊

---転載終わり


女性社員:国の規則(3カ月間で5ミリシーベルト以内)を超えて被ばくした。
福島市民:妊婦も幼児も子どもも普通に生活している状況で、外部被ばくだけで、4.27ミリシーベルトに達している。
参照:3月11日〜5月3日の累積線量(福島県発表の空間放射線量を使用していると思われます)

女性社員:社員の安全対策が後手に回った。
福島市民:福島市民への安全対策は無いし予定も無い。と思われます。

女性社員:被ばくの大半は、棟内の放射性物質を体内に取り込んだのが原因とみている(内部被ばく)。
福島市民:そもそも内部被ばくを測定したとのニュースが無い。文科省は、ほこりなどの吸引は、全体の被ばく量の2%程度であり、軽微とし、内部被ばくを考慮に入れる必要はないと判断したと説明した。
参照:20 ミリシーベルトに関する政府交渉 明らかになった事実および市民団体側の質問 5/2

女性社員:経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は3日、「作業員のマスクの装着を早めにすべきだった。」と話した。
福島市民:どう話すのか聞いてみたい