子どもを守れ


まずは、ICRP Pub.96 (63)
がんに対して委員会は、低線量において単位線量当たりの名目値致死確率 5×10のマイナス5乗/mSv という確率係数を用いている。

つまり、
1mSv で 0.00005 が、ガンで死亡します。100倍すると100mSv。100倍すると%になりますから、
100mSv で 0.5% がガンで死亡します。

期間の指定が無いことに注意してください。くだけた言い方をすれば、生涯です。

単位が、/mSv であることにも注意してください。被ばく線量の指定もありません。
低線量被ばくが線形(比例して)で健康被害に結びつくために、このような記述が可能です。

ただし、ICRPは、
遺伝障害では 年100mSv より十分に低い長期被ばくでは特別な防護は必要ない。(ICRP Pub.96 (67))
妊娠中絶では およそ 100mSv 以下の線量では推奨されない。(ICRP Pub.96 (68))

との記述もあり、100mSv 以下の被ばくに関しては、曖昧 または 揺れている と考えられます。
繰り返しますが、「線形」であることを認めなければ上記の確率係数の記述は不可能ですから、少なくても部分的には「線形」であることを認めています。


つぎに、米国科学アカデミーBEIR委員会報告書(BEIR VII報告書)
『無料の概要 低線量電離放射線被曝による健康リスク:BEIR-Phase2』より抜粋
入手可能な生物学的、生物物理学的データの包括的なレビューによって、低線量でもしきい値のなしの直線型でがんのリスクが生じ、極小線量が人体に対するリスクを多少なりとも増加させるポテンシャルがあるという「しきい値なし直線仮説」(LNT)リスクモデルを支持している。

「しきい値なし直線仮説」(LNT)リスクモデルを支持するという結論が、学術的に大きな影響を与えた報告書ですから、上の抜粋が重要です。

この報告書で委員会は低 LET 放射線の 0 近傍から 100 mSv(0.1 Sv)の範囲の線量を低線量と定義している。委員会は関連するデータが利用できる最も低い線量に重きを置いている。(一般向け概要 3ページ)

このリスクは性と年齢に依存し、女性や低年齢で被曝した人では高くなる。平均では性と年齢の構成が米国の全人口と同じであると仮定すると、BEIR 酸験競螢好モデルでは 0.1Sv の線量により 100 人中約 1 人にがん(固形がんか白血病)が発生すると予想でき、一方、他の原因では 100 人中約 42 人に固形がんや白血病が発生すると予想される。(一般向け概要 11ページ)

この場合には、ガンの発生が 1% ですから、50%が治癒すると考えれば ICRP と同じです。

小児がんの研究からは、胎児期や幼児期の被曝では低線量においても発がんがもたらされる可能性があることもわかっている。例えば、「オックスフォード小児がん調査」からは「15 歳までの子どもでは発がん率が40%増加する」ことが示されている。これがもたらされるのは、10 から 20mSvの低線量被曝においてである。(一般向け概要 1315ページ)

このようなデータを知っているから、小佐古参与は涙の辞任をしたのかもしれません。さらに詳細なデータも知っているのでしょう。

行政・専門家向けの概要 24ページの表を解釈すると、
すべての固定がん 男性 800 女性 1300 ですから、女性のほうが 1.5倍のリスクになります。
白血病 男性 100 女性 70 ですから、男性のほうが 1.5倍のリスクになります。

少し意外でした。白血病は女性のイメージがあったのですが、、テレビドラマの影響 ^^;;


忘れるところでした^^ 100ミリシーベルは、生涯で浴びた放射線量 の話をしていたのですよね。

別の例示としては、低 LET の自然「バックグラウンド」放射線(ラドン等の高 LET 放射線を除く)の生涯(70 年)被曝で 100人中約 1 人にがんが発生することになる。(一般向け概要 11ページ)

自然放射線量は、世界平均で 年間 2.5ミリシーベルト。日本平均で 年間 0.99ミリシーベルト。(東北電力資料
ですから、生涯で100ミリシーベルトを浴びるという計算なのでしょう。

自然放射線でも健康被害が生じることも覚えておいてください。これは、仕方ないですけどね。


資料:
【まとめ】政府・自治体・マスコミのデマに騙されない為の国際的な文書
にまとめています。


「100ミリシーベルトまでは安全です」は、生涯で100ミリシーベルトという意味だった。びっくり。 - バイナフ自由通信+原発ダイアリー
も御覧ください。