子どもを守れ


政府・文部科学省が無茶な放射線量を強要しようとしても
保護者が動けば、学校や市町村を動かせます。


河北新報 東北のニュース/学校放射線対策に躍起 保護者の不安に配慮 県内の市町村
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学校放射線対策に躍起 保護者の不安に配慮 県内の市町村

 福島県内の市町村が、学校の放射線対策に躍起になっている。屋外プールや校庭使用をやめる、エアコンを設置し教室の窓は閉め切る…。「プールは大丈夫」「窓を開けて授業を行ってもオーケー」という県の「公式見解」は無視された形。市町村は保護者らの声を直接受け止めなければならず、国や県の判断に従ってばかりはいられない状況だ。

 福島市教委は5月25日、屋外プールを使用しないよう各学校に通知した。市営と民間を合わせても屋内プールは市内に10カ所だけ。小中学校約70校が水泳の授業を行えるのは今夏、1校当たり数回のみとなる。
 水泳の初授業で市内の屋内プールに入った佐倉小2年の高橋真羽さん(7)は「10メートル泳げるようになりたいのに、プールに毎日入れない」と残念そうだった。
 市西部にある佐倉小の校庭の空中放射線量は毎時0.6〜0.7マイクロシーベルトで、屋外活動が制限される「毎時3.8マイクロシーベルト以上」を大きく下回る。それでも、校庭や屋外プールでの活動は一切なし。そればかりか子どもたちは登下校時、長袖に長ズボンを着用している。
 体育主任の丹治俊夫教諭は「屋外施設でいろいろと体験させたいが、今は放射線を極力浴びないようにすることが大切だ」と話す。
 県教委は5月30日、屋外プールを使用しても構わないと、全市町村教委と県立高校などに通知した。だが、福島市教委は対応を変えない。保護者から「子どもをプールに入れたくない」との要望が相次いだからだ。
 二本松市はこの夏、子どもたちが窓を閉めたまま屋内で過ごせるように、小中学校と保育所、幼稚園の計53施設にエアコンを設置することを決めた。窓からの放射性物質侵入を警戒している。
 教室の窓を開けていいかどうかについて、県教委は「窓を開けても教室内の空間線量に大きな変化はない」との見解を示している。
 二本松市教委は「風が吹いて地表の土ぼこりが教室に入れば、影響はゼロではない」との見方。エアコンが取り付けられた二本松北小の4年安斎利野さん(9)は「扇風機より涼しく、勉強に集中できる」と笑顔で話した。
 二本松市の三保恵一市長は「原発事故の影響がある中で、良好な教育環境を保つためにはエアコンが必須だ」と強調する。費用約3億9000万円は全て市の予算。市は国と東京電力に補償を求めていく。
 県などの見解にかかわらず、市町村は独自の安全対策を講じなければならない立場になっている。市町村教委の関係者の1人は「(子どもの被ばくに)不安を抱く保護者に応えるには、県教委の判断を待ってはいられない」と語る。

2011年06月20日月曜日
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