20110816 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


聞きながら 下記記事を どぉぞっ♪ヽ(*б-б*)。


河北新報 コルネット 社説 東日本大震災 原子力学会/責任回避より英知の結集を
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東日本大震災 原子力学会/責任回避より英知の結集を

 東京電力福島第1原発事故は東電、国のみならず、原発を推進してきた専門家集団の責任や立ち位置も問うている。
 原子力研究者や技術者でつくる日本原子力学会は、7月に公表した声明で「個人の責任」を不問にするよう求めた。唐突で奇異な声明と言わざるを得ない。
 もとより、事故原因の究明を単なる「犯人捜し」に終わらせてはならない。その目的は公正、中立な立場から調査し、真実を明らかにすることにある。
 避難生活を強いられている被災者がいる。日本の原子力政策を世界が注視している。科学者がいますべきは免責の予防線を張ることではなく、原因究明と事故収束に向けて英知を結集することだ。社会的使命をきちんと果たしてほしい。
 声明は内閣が設置した第三者機関「事故調査・検証委員会」(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授)に対して、「個人の責任追及に偏らない調査」を求めた。
 学会によれば、国内重大事故の過去の調査では、関係者から正確な証言が得られなかった。組織の問題として取り上げられるべきことまでもが、個人の責任に帰せられることを恐れたためだという。
 この経験に照らし、福島第1原発などで従事した関係者はもとより、事故炉の設計・建築・審査・検査などに関与した個人に対する責任追及を目的としない立場を明確にすることが必要、としている。
 実は学会は、声明の3日前に「政府や東電の国民への情報開示の遅れが被害拡大を招いた可能性がある」として改善を求めた。それだけに、突然の「責任不問要請」は組織防衛にしか映らない。
 事故調査・検証委メンバーであるノンフィクション作家の柳田邦男氏は「調査される側の団体が調査機関に対し、調査方法について一定の枠組みを要請するのは前代未聞のこと。何を恐れているのか」と疑問を呈した。
 事故後、原発の安全性に太鼓判を押してきた研究者に「御用学者」と批判の矛先が向いた。原発推進の錦の御旗となった安全審査に「加担した」と見られたからだ。
 だが、安全神話は「想定外」の巨大地震と大津波で崩壊した。原発の全電源喪失や建屋の爆発、大量の放射性物質の環境放出など、あり得ないとしてきた事態が現実のものになった。
 学会とは別に、原発に関わってきた学者ら有志16人は自らの責任を認めて国民に謝罪した。被ばく線量設定をめぐって内閣官房参与を辞した教授もいたが、これらは学者・研究者のごく一部にすぎない。
 学会は、事故を受けてなお「原子力が人類のエネルギー問題解決に不可欠の技術であることに思いを致し」と会長声明を出した。その視線の先に被災者の存在は感じられない。
 放射性物質の恐怖から逃れ、一日も早く平和な暮らしを取り戻したい―。学会が果たすべきは被災者の切実な願望に応えることだ。学会の分科会も提言する除染モデル構築や廃棄物対策を早急に実践に移してほしい。

2011年08月16日火曜日
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「個人の責任」を不問にするよう求めた。

「個人の責任追及に偏らない調査」を求めた。

この経験に照らし、福島第1原発などで従事した関係者はもとより、事故炉の設計・建築・審査・検査などに関与した個人に対する責任追及を目的としない立場を明確にすることが必要、としている。

「原子力が人類のエネルギー問題解決に不可欠の技術であることに思いを致し」と会長声明を出した。



事故当時のドタバタは、次記事を どぉぞっ♪ヽ(*б-б*)。


解説:東日本大震災・福島第1原発事故 東電聴取 過小評価で深刻事態 - 毎日jp(毎日新聞)
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解説:東日本大震災・福島第1原発事故 東電聴取 過小評価で深刻事態

 ◇現場混乱浮き彫り
 津波が原因の全電源喪失への認識や、水素爆発など過酷事故への予測の甘さは予想以上だった。東京電力福島第1原発事故の原因究明に当たる「事故調査・検証委員会」による原発関係者らへの聴取から、こうした実態が浮かび上がった。なぜ事前準備が足りず、深刻な事態を引き起こすに至ったのか。事故調として一層の原因究明が求められる。

 関係者によると、東電の現場社員らは、地震当日の11日深夜から12日未明にかけて炉心損傷を認識していたにもかかわらず、1号機の爆発前に水素爆発を予測していなかった。「原子炉(圧力容器)、格納容器の状態を気にするあまり、水素が建屋に充満して爆発する危険性に思いが至らなかった」と告白している。だが海外では、炉心損傷から原子炉建屋で水素爆発が起きる可能性を指摘する論文が02年には出ており、過酷事故への認識の甘さが浮き彫りになった。

 海水ポンプは、原子炉停止後に燃料から生じる熱を海に逃がすために必須の装置だ。しかし東電側は「海水ポンプが故障しても、非常用復水器(IC)などにより(原子炉を)冷却する間にポンプを復旧すればいいといった程度の認識だった」と答えている。こうした問題の背景には、原発の安全設計審査指針で、長時間の全電源喪失は考慮する必要がないとしていたことが考えられる。

 また、格納容器を守るためのベント(排気)でも、想定を超える電源喪失下でのマニュアルがなく、準備に手間取った様子が浮かび上がった。ベントは過酷事故対策の一環として92年に原子力安全委員会が整備を勧告。旧通商産業省(現経済産業省)が電力各社に整備を求めていたが、実質形だけのものだったと言える。こうした事前準備のなさは、想定の過小評価が作用したとも言え、こうした面からも解明が待たれる。【奥山智己、河内敏康】

毎日新聞 2011年8月17日 東京朝刊
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福島第1原発:東電、水素爆発予測せず ベント手順書なし - 毎日jp(毎日新聞)
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福島第1原発:東電、水素爆発予測せず ベント手順書なし

 東京電力福島第1原発事故で、3月12日に起きた1号機の水素爆発について、政府の「事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)の聴取に対し、東電側が爆発前に予測できていなかったと証言していることが分かった。長時間の全電源喪失時に格納容器を守るため実施するベント(排気)のマニュアル(手順書)がなかったことも判明。このため、作業に手間取るなど、初期対応で混乱した様子が浮かび上がった。

 関係者によると、政府事故調はこれまでに、同原発の吉田昌郎所長ら東電社員や政府関係者らから聴取を続けている。

 1号機の水素爆発は、東日本大震災の翌日の3月12日午後3時36分に発生。建屋の上部が吹き飛んだ。水素は、燃料棒に使用されるジルコニウムが高温になって水と反応し発生したとみられている。

 関係者によると、事故調に対し、東電側は原子炉や格納容器の状態に気を取られ、水素が原子炉建屋内に充満して爆発する危険性を考えなかったという趣旨の発言をし、「爆発前に予測できた人はいなかった」などと説明しているという。

 また、ベントについては、マニュアルがなかったため設計図などを参考にして作業手順などを検討。全電源が喪失していたため作業に必要なバッテリーなどの機材を調達し始めたが、型式などの連絡が不十分だったこともあり、多種多様な機材が運び込まれて、必要なものを選別する手間が生じた。

 さらに作業に追われる中、機材が約10キロ南の福島第2原発や作業員らが宿泊する約20キロ南のJヴィレッジに誤って配送され、取りに行かざるをえない状況になった。ある社員は「東電本店のサポートが不十分だった」と話しているという。

 一方、1号機の炉心を冷却するための非常用復水器(IC)が一時運転を中断していたものの、吉田所長ら幹部がそのことを把握せず、ICが稼働しているという前提で対策が検討されていたことも判明。事故調の聴取に吉田所長は「重要な情報を把握できず大きな失敗だった」などと話しているという。

 事故調は、東電側からの聴取内容と一連の事故に関するデータなどを精査した上で事故原因を解明していく方針だ。

 ◇震災翌日の首相視察「目的分からぬ」
 「目的が全く分からない」−−。菅直人首相が東日本大震災翌日の3月12日、東京電力福島第1原発を視察したことについて、現場のスタッフが政府の「事故調査・検証委員会」の調べに、懐疑的な感想を述べていることが明らかになった。

 菅首相からの「なぜこんなことになるのか」との質問には、「自由な発言が許され、十分な説明をできる状況ではなかった」と振り返る説明があった。また、海江田万里経済産業相が12日午前6時50分、1号機の原子炉格納容器の圧力を下げるベントの実施命令を出したことに、現場は「違和感が強く、意図的にぐずぐずしていると思われたら心外」と受け止めたという。

 陸上自衛隊のヘリコプターによる使用済み核燃料プールへの放水には、「ありがたかったが、作業効率が極めて低いと感じた。プールに入っていないと思われるケースが多かった」との感想があったという。

 ◇原発事故調査委・ヒアリング経過メモ(要旨)
 事故調査・検証委員会が、福島第1原発の吉田昌郎所長やスタッフ、関連企業の社員ら、学識経験者にヒアリングした経過を8月にまとめたメモの要旨は次の通り。

 <ベント>

・11日深夜から12日未明にかけ、炉心損傷を認識した吉田昌郎・福島第1原発所長がベント準備を指示

・マニュアルがなく、現場で設計図などを参照しながら必要な措置を検討し、弁操作に必要なバッテリー調達などから始めた。ストックを把握していなかったため、構内を探したり本店に調達要請したりと手間取った

・最終的にベントが成功したかは確認できていない。「成功した」とされているのは、格納容器の圧力低下や放射線量増加などの状況証拠からの推測。現在も確証を得られない

・ベントや注水に必要な資材が福島第2原発などに誤搬送され、第1原発から取りに行く人員を割かれるなど、本店のサポート体制は不十分

・海江田万里経済産業相のベント実施命令には違和感が強く、意図的にグズグズしていると思われたとしたら心外

 <水素爆発>

・1号機の水素爆発を予測できた者はいない。爆発後数時間以内に、炉心損傷で発生した水素が建屋に充満して爆発した可能性が高いと結論付けた

 <甘い認識>

・炉心の熱を海に逃がすための海水ポンプが津波で故障した場合、非常用復水器(IC)などで炉心冷却しながら復旧すればよいという程度の認識だった

 <4号機の損傷>

・3号機から排気ラインを通じて逆流した水素がたまって爆発した可能性が考えられるが、逆流させるだけの空気圧が発生していたか疑問はある

 <菅首相の福島原発視察>

・12日早朝の首相来訪は目的・趣旨がまったくわからない

 <海水注入>

・防火水槽の淡水貯水量には限界があり、いずれ海水注入が必須になるとの認識はあった

・12日夕に官邸、東電本店から海水注入中断の指示があったが、注水を続けないと大変なことになるので、従ったふりをして継続

 <1号機の非常用復水器停止把握せず>

・担当作業員がICを11日午後6時半から約3時間、停止させたが、吉田所長らは把握せず、動いていることを前提に対策を講じた

 <ヘリ、放水車などによる放・注水>

・電源復旧作業の中断を余儀なくされた

・散発的な放水は作業効率が低く、使用済み核燃料プールに入っていないと思われるケースが多かった

 <想定地震超える>

・福島第1原発2、3、5号機の東西方向で、想定していた揺れである基準地震動を超えたが、東電によると原子炉の安全上重要な設備に大きな損壊は確認されず

 <想定津波を再計算>

・09年2月、海底地形と平均潮位を見直して想定津波を再計算。その結果、想定津波の高さが上昇した5、6号機については、非常用海水ポンプの電動機の架台の浸水対策をした

毎日新聞 2011年8月17日 2時31分(最終更新 8月17日 7時47分)
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