子どもを守れ


デマもここまで酷いと、全部逆にすれば良いと言ってしまいたくなります。
気を取り直して、太字で添削とコメントを挿入します。


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Dr.中川のがんの時代を暮らす:/13 見直し進む食の安全基準 - 毎日jp(毎日新聞)
---全文転載(太字で添削とコメントを挿入)
Dr.中川のがんの時代を暮らす:/13 見直し進む食の安全基準

原発事故の影響で、がんの発生が増えるでしょうね。
食の安全基準は、5分の1などの安全ではない値を変更したいように見えます。緩すぎます。

 内部被ばくの恐怖が収まりません。お母さん方の心中を思うと、僕もつらい気持ちになります。ただし、半減期30年のセシウム137を摂取しても排せつによって、子供は数週間、大人も約3カ月で体内の量自体が半減します。

全く、論理的な説明になっていません。半減期などで減少するまでは、放射性物質は細胞を攻撃します。さらに、摂取量と排出量が均衡すれば同じレベルの攻撃が継続します。従って、緩い食品規制値が大きな問題となります。
半減期で半分にしかなりませんから、半減期の7倍程度の期間で1%以下に減ります。短い期間ではありません。

 実際、福島の住民を対象とした検査の結果、セシウムによる内部被ばくも、危惧されたレベルではないことが明らかになりつつあります。9月末までに検査をした福島県民4463人の内部被ばく量は、生涯で約3ミリシーベルトと推定される2人の値が最大でした。そのほか、8人が2ミリシーベルト、6人で1ミリシーベルト、残りの4447人は1ミリシーベルト未満でした。いずれもがんが増えるレベルではなく、ほっとしました。

数値の解釈が間違っています。内部被ばくでは100〜1000倍のリスクですから、上の例のすべてが、ベラルーシ基準では危険レベルか注意レベルです。
検出限界が高い(精度が悪い)ですから、検出されれば注意レベル以上になります。不健康の検出をしているだけで、健康の指標になっていません。

 チェルノブイリでは、事故の公表と食品規制が遅れたため、放射性ヨウ素による小児甲状腺がんが増えましたが、放射性セシウムが直接原因となった発がんの増加は、これまでのところ確認されていません。チェルノブイリと比べて、福島での被ばく量は少ないので、福島では放射性物質が直接原因となるがんは、どんながんでも増えないだろうと思います。

小児甲状腺がんだけに、矮小化しています。心臓病をはじめとして、あらゆる疾病が増加します。
日本政府やIAEA・ICRPは、チェルノブイリでのセシウム健康被害は”ゼロ” だと言っています。
わたし達やECRRは、チェルノブイリでの健康被害の”教訓” を生かすべきだと言っています。
あなたは、どちらを信じますか??

 さらに、セシウムによる内部被ばくにつながる食品の放射性物質について、安全基準がさらに厳しくなります。小宮山洋子厚生労働相は10月28日、「年5ミリシーベルト」としている放射性セシウムの暫定上限を「年1ミリシーベルト」に引き下げる方針を明らかにしました。

信じられない程緩い規制値を、緩い規制値に引き下げようとしています。
原発事故後に、厳しい基準などは1つも存在しません。過去の規制値を緩めっぱなしです。

 これは、内閣府の食品安全委員会が、食品から受ける被ばくについて、放射線による健康への影響が見いだされるのは「生涯の累積線量が100ミリシーベルト」とする評価書を出したことを受けたものです。

外部被ばくだけなら、生涯100ミリシーベルトは我慢しても良いかもしれない水準です。原発事故前に近い規制値です。
内部被ばくに関しては、殺人的な値です。内部被ばくでは100〜1000倍のリスクです。

 食品安全委員会の議論には、僕も、専門参考人として参加しました。100歳まで生きる人を想定すると、「生涯100ミリシーベルト未満」を目指すためには食品からの被ばくの上限は年1ミリシーベルトになります。例えば、野菜の現在の暫定規制値は1キロあたり500ベクレルですが、単純に5分の1にするならば100ベクレルが上限になります。これは、米国の基準の12分の1に相当し、生産者にとっては非常に厳しい数字となります。一方、この見直しによって、内部被ばくの心配はさらに少なくなりますから、国民の安心は広がるはずです。

チェルノブイリの健康被害を知らないような”あなた”が参加するような食品安全委員会は、信用を失っています。
当初は、「外部被ばくと内部被ばくを合計して、生涯100ミリシーベルト」でした。俄に、「内部被ばくだけで、生涯100ミリシーベルト」に変更されました。こういうのが、ペテン師集団の手口です。

暫定規制値は殺人的に緩いと言えます。5分の1程度では、大量殺戮か大量殺人の違いくらいにしかなりません。
米国の規制値を持ちだして、安全安心デマを拡散しています。

事実は、世界各国の規制値は、汚染食品が最大10%を占めると想定した国際貿易用の規制値です。
ICRP Pub.111 的な放射能汚染食品の規制で指摘しているとおり、ICRPの考え方でもあります。現実問題として、汚染食品を10%も輸入している国はありませんから、世界各国の規制値は幻想でしかありません。
現実に健康被害が発生しているウクライナやベラルーシの主食クラスの規制値は、20〜80ベクレル/kg 程度です。(世界の食品規制値参照)
この程度の規制値では、健康被害は止まらないことを示しています。

(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)
---転載終わり