先月27日 45度
6日朝 73度


20120206_2gouki

2号機原子炉 高温の状態続く
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2号機原子炉 高温の状態続く
2月6日 12時18分
東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉で、温度計の1つが上昇傾向を続けていて、東京電力は原子炉への注水を増やしていますが、6日朝も73度余りを記録し、温度は高い状態が続いています。
福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つが、先月27日には45度前後を示していたのが、その後、徐々に温度が上がって、5日午後4時には71.7度となり、およそ10日で25度以上も上昇しました。このため東京電力は、6日午前1時半ごろに、原子炉への注水量を1時間当たり1トン増やして、10.6トンとする対策を取りましたが、6日午前7時で73.3度を記録し、温度は高い状態が続いています。東京電力によりますと、原子炉の底にあるほかの2つの温度計は44度程度を示しているため、配管の工事に伴って原子炉に入れる水の流れが変わり、溶け落ちた燃料の一部を十分に冷やせなくなった可能性が高いと説明しています。福島第一原発では、去年12月、政府と東京電力が1号機から3号機の原子炉で100度以下に下がったとして、「冷温停止状態」を宣言していますが、原子炉の状態は依然、詳しく把握できない状況が続いています。東京電力は「冷温停止状態を受けて定められた新たな規定では、原子炉の温度を80度以下に抑えるよう求められているが、今の状態は、原子炉全体としてはまだ冷やせている段階で、『冷温停止状態』を維持していると考えている」と話しています。
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