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福島原発事故初日に炉心溶融指摘 対策本部、政府が議事公開
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福島原発事故初日に炉心溶融指摘 対策本部、政府が議事公開

 東京電力福島第1原発事故発生の昨年3月11日夜に首相官邸で開かれた政府の原子力災害対策本部の第1回会議で、原子炉の冷却機能が喪失して炉心溶融(メルトダウン)に至る可能性があるとの指摘が既に出ていたことが、政府が9日に公開した同本部の議事概要で分かった。

 最悪の事態を想定しながら、国の情報公開が不十分だったことが裏付けられた。

 当時、議事記録はなかったが、出席者らが残したメモや録音、大臣用発言要領を集め、出席者に内容を確認して作成した。

 第1回会議で発言者は不明だが「8時間を超えて炉心の温度が上がると、メルトダウンに至る可能性もあり」と記載されていた。

2012/03/09 12:19 【共同通信】
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震災当夜、炉心溶融想定…混乱深めた対策本部
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震災当夜、炉心溶融想定…混乱深めた対策本部

 政府は9日、全閣僚が参加して、東京電力福島第一原子力発電所の事故対応を検討した「原子力災害対策本部」(首相が本部長)の議事概要などを初めて公表した。

 事故発生直後から、炉心溶融(メルトダウン)の可能性を想定し、段階的に拡大した避難区域を巡っても異論が出るなど、情報不足の中で、当時の混乱ぶりがうかがえる。今後、メルトダウンなど最悪の事態を政府中枢がどう受け止めて行動したのか問われそうだ。

 議事概要は、昨年3月11日夜の第1回から同12月26日までの計23回分の会議76ページ。経済産業省原子力安全・保安院などに残るメモなどをもとに再構成した。

 3月11日午後7時過ぎに開かれた初会議では、全電源が失われ、電池などで動く緊急冷却装置が稼働し、「(電池が持つ)8時間を超え炉心の温度があがるようなことになると、メルトダウンに至る可能性もあり」(発言者不明)と報告された。12日正午すぎの第3回会議では、玄葉国家戦略相がメルトダウンの可能性を改めて指摘し、「避難地域は10キロ・メートルでいいのか。考え直す必要はないのか」と懸念を示した。当時、メルトダウンの可能性に触れた政府の公式発表はなく、避難区域は3キロ・メートルから同日朝に10キロ・メートルに拡大。しかし、会議3時間後に1号機で水素爆発が発生、避難区域は20キロ・メートルに拡大された。

 その後の12日午後10時過ぎの会議では、菅首相が「チェルノブイリ型はありえるのか。スリーマイルの様なメルトダウンがありえるのか」と発言。その回答は概要にはない。

 同14日の第7回会議では、「(避難は)20キロ・メートルで十分」とした菅首相に対し、玄葉国家戦略相が「違う専門家の意見もある」と疑問を呈する場面もあった。

 原子炉の蒸気を逃がすベントを巡り緊迫したやりとりがあったほか、3、4号機と相次いで水素爆発を起こすと、混乱は極みに達した。(肩書は当時)

(2012年3月9日14時36分 読売新聞)
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