東電を潰しても電気は止まりませんから、これは理由ではありません。


問題なのは、
1.原発事故の賠償の主体が無くなってしまう。
2.金融危機が起きる可能性がある。

の2点ではないかと思います。他にある?
これらをクリアしないと、実際には潰せないのですよねぇ。早く枠組みを作って欲しい。


どうせ潰せないから、東電は高飛車なのだと思いますよ。


で、最近の関連ニュース:

東電の賠償支援、早期拡充に慎重 経産相
東電の賠償費用は、国から原子力損害賠償支援機構にわたる交付国債で支援し、将来は東電が返済することになっている。

あくまでも、東電が賠償する事になっています。原発を国策として進めてきた政府は逃げています。

枝野幸男経済産業相
「現行法に基づく枠組みで、責任を果たすことが重要だ」
「成果を上げて初めて次のことを検討する余地が生まれる」

「ただちに」だけでなく、将来もやる気ナシ。


国は原発賠償に関して、連帯して責任を負う必要があります。


金融庁、預保版「特融」創設=無担保・無制限で危機回避―保険・証券にも公的資金
 金融庁は9日、リーマン・ショックのような国際金融危機を回避するため、預金保険機構による「特別融資」制度を創設する方針を固めた。経営破綻すれば金融システム不安につながるような大規模金融機関に対して、日銀の特別融資(日銀特融)と同様に無担保・無制限で貸し出し、危機の連鎖を断ち切る。銀行に限定していた公的資金の注入対象も保険、証券会社などに広げる。

 金融庁は12日、金融審議会(首相の諮問機関)に新たな金融危機対応措置の原案として提示する。年末までに詳細を詰め、来年の通常国会にも関連法案を提出する。

保険が入っているのが重要です。東電の社債を大量に保有しています。金融危機は回避できる?これじゃ無理?


金融危機はマズイですよね。法的な枠組みが必要です。


で、古い情報:

厳しさ増す東電の信用力評価、原発事故で巨大な補償コストに警戒感 | ビジネスニュース | Reuters (2011年 03月 28日 19:55 JST)
 <社債残高は国内最大の5兆円超、冷静を漂う市場>

 東電の社債残高は5兆1747億円(2010年12月末現在、連結ベース)と国内最大。その規模と流動性に加え、電力の独占供給をになう同社の信用力は一時は国債以上に高かったことから、その社債保有者は銀行、生保、年金、公的機関など多岐にわたるとみられている。「社債の発行残高が大きいだけに、ポートフォリオから外すとなると1銘柄だけでは済まされず、判断が非常に難しい」(国内金融機関)として、流通市場で東電債にまとまった売りが出ていない。

東電社債は国債以上の信用力があったから保有しちゃいますよね。売るに売れない感じでしょうね。


金融詩人 鷹鳩の金融ブログ 『引け後のタバコ部屋』 ≫ 東電は生き延びられるか? (Posted by takahato on 2012/01/10)
さて、もう一点、心配なのが東電社債。
これは東電への心配というより機関投資家への心配です。
東京電力の格付けは、S&P、ムーディーズの外資系格付け会社はすでにジャンク水準です。
ですが国内格付け会社は、R&IがBBB、そしてJCRはいまだにAなのです。

AとBBBとの間には日本海溝より深い溝があります。
債券運用の指標として「野村BPI」というものがあり、債券指数連動型の運用をしている場合はまずこれをベンチマークにしています。
その基準は格付け会社1社以上からA格を得ていること…。つまり東電社債はまだ野村BPIに採用されているのです。
ということは、機関投資家はまだいっぱい東電社債を保有しています。

もう少し簡単に言うと、格付け『A』未満になると売るしかなくなります。多くの機関投資家の運用ルールです。

あ、れれ…。JCRの株主さん…。
時事通信、中央三井信託、住友生命、明治安田生命、朝日生命、あいおいニッセイ同和、東京海上日動、損保ジャパン…。
お、大人の事情で格下げできないなんて…ないよねぇ…。ねぇ?

あららぁ。保険会社がいっぱい。


一応、最近の格付けを確認してみた
2012 年 8 月 1 日 株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
20121113_jcr

凄いな!まるで、優良企業みたい。PDFの2ページ以降で『A』の行列が見れますYO


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