漏れすぎでしょ



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タンクせきからあふれた水 6ヵ所で基準値超す 福島第1 2013年10月22日
 東京電力は21日、前日の大雨で福島第1原発の汚染水タンク群を囲む漏えい防止のせきからあふれた水に、排水基準(1リットル当たり10ベクレル未満)を超す放射性ストロンチウム90が含まれていたと発表した。

排水基準(1リットル当たり10ベクレル未満)を超す放射性ストロンチウム90

 基準オーバーの水はH2北、H2南、H3、H4東、H4、G6南のタンク群の6カ所のせきからあふれた。検出値は21〜710ベクレルで基準の2.1〜71倍。流出量は不明だという。東電は「水はせきの外の土のうなどに遮られ、海に流れ出た可能性は低い」と説明している。

H2北、H2南、H3、H4東、H4、G6南のタンク群の6カ所
検出値は21〜710ベクレル
流出量は不明

 東電は6カ所のせきの水をポンプなどで吸い上げて別タンクに移していたが、雨量が多く、対応しきれなかった。ほかに5カ所のせきからもあふれたが、放射性物質濃度は基準を下回った。
 台風27号の接近に備え、東電は現在67台のポンプを30台増やし、吸水能力を高める。東電は20日の段階で、汚染水があふれたせきの数を12カ所と発表していたが、「H1東では漏えいがなかった」として11箇所に訂正した。

台風27号の接近に備え、東電は現在67台のポンプを30台増やし、吸水能力を高める。

[汚染水貯蔵タンクのせき]福島第1原発の汚染水を貯蔵する地上タンクでは2012年1、2月にボルトのゆるみなどが原因の水漏れやにじみが相次いだ。東京電力は漏えい対策としてタンク周辺にコンクリート製のせきを設置。だが、雨水がたまるとタンクの漏れを発見できないとの理由で、当初は排水弁を常に開けていた。13年8月にタンクから約300トンの汚染水漏えいが発覚、せきの弁を常時閉じる運用に切り替えた。




ポンプの移送容量不足=せきの水流出問題−大型発注も間に合わず・福島第1 2013/10/21-22:21
 東京電力福島第1原発で、放射能汚染水が貯蔵されているタンク群を囲むせき11カ所で水があふれ、うち6カ所で排出基準値を上回るストロンチウム90が検出された問題で、東電は21日、ポンプの容量が足りなかったことが原因の一つとの見方を示した。東電は大型ポンプを発注していたが、大雨の降った20日に間に合わなかった。

東電は大型ポンプを発注していたが、大雨の降った20日に間に合わなかった。

 東電によると、現在せきで使われているポンプは67台あるが、1台当たりの移送能力は毎時7.2〜36トンと比較的小さく、単純に合算しても同660トン程度。20日の大雨では水位の上昇に移送が追い付かず、外部への流出を招いた。

現在せきで使われているポンプは67台
1台当たりの移送能力は毎時7.2〜36トンと比較的小さく、単純に合算しても同660トン程度。



東電、雨水対策でポンプ増設 台風に備え 2013/10/21 23:58
 東京電力は21日、福島第1原発内の地上タンクの周囲に設けたせき周辺の放射性物質を含む雨水対策として、新たに大型ポンプ19台を増設すると発表した。1時間当たり60トンの水をタンクに送ることができ、従来の最大約8倍の能力を持つ。

 ポンプは22日到着予定だが、北上中の台風27号が接近するまでに稼働できるかは不明という。

新たに大型ポンプ19台を増設
1時間当たり60トンの水をタンクに送ることができ、従来の最大約8倍の能力

ポンプは22日到着予定
台風27号が接近するまでに稼働できるかは不明

 20日の大雨で、東電は当初せき12カ所から雨水があふれたと発表したが、11カ所に訂正。うち6カ所のせき内に残った水から暫定排出基準値を超えるストロンチウム90が検出された。

 東電はせき内にたまったり、せき外に漏れ出したりした雨水をタンクに送るため、これまでポンプを計67台設置している。

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