子どもを守れ


食事を通じた内部被曝量:平均で年間6.4マイクロシーベルト(最大83.1マイクロシーベルト)
呼吸を通じた内部被曝量:年間76.9マイクロシーベルト

呼吸を通じた内部被ばくが多いことに驚きです!!やはり、マスクが必要です。

生涯100マイクロシーベルト(0.1ミリシーベルト)の内部被ばくに相当する食品等を1年間に摂取することは、少なくいとは言えません。
10万ベクレルで1ミリシーベルトの内部被ばくですから、1万ベクレルの経口摂取に相当します。(吸入摂取では違う計算になります)
内部被ばくでは、100〜1000倍のリスクですから、過小評価は禁物です。

年間0.1ミリシーベルトのわたしの評価:
大人に関しては、注意すべき水準かなあ。
子供に関しては、高すぎます。(子どもの推計は不明です)

注意事項:
・成人での試算のようです。子どもの場合には違う推計になると思います。
・年間の内部被ばく線量のようです。
内部被曝では預託線量(生涯の被ばく線量)で示すのが当然です。一般的に公開されている各種資料も預託線量として記載されていますので、唐突に年間被ばく線量を持ち出されると把握が難しくなります。情報の撹乱を狙っていると思われても仕方ないですよ。

参考:ICRP Pub.111 的な内部被ばくの”蓄積”
20111107_pub111_fig22

毎日10ベクレルの経口摂取を繰り返すと、200日後には全身に1000ベクレル、500日後には全身に1400ベクレルの放射性物質が存在することになります。その後は均衡状態となっていきます。


福島在住成人の内部被曝「気にする水準でない」 京大が調査  :日本経済新聞
---全文転載
福島在住成人の内部被曝「気にする水準でない」 京大が調査
2011/11/15 10:29

 京都大の研究チームは15日までに、福島県内で販売されている弁当や大気に含まれる放射性セシウムの量から、福島県に住む成人の内部被曝(ひばく)量を推計したと発表した。今回調査対象とした地域に住み続けて同じ食事を取り続けたとしても、年間の放射線量は国の基準を下回るとしている。

 石川裕彦教授や小泉昭夫教授らは、福島第1原発から20〜70キロメートルにある12の商店で、弁当や総菜など調理済み食品を1日3食計55日分を購入、含まれるセシウムを調べた。圏内9カ所で大気中の粉じんから吸入するセシウム線量も見積もった。

 1年間同じものを摂取した場合、食事を通じた内部被曝量は平均で年間6.4マイクロ(マイクロは100万分の1)シーベルト、最大でも同83.1マイクロシーベルトだった。呼吸を通じた被曝量は年間76.9マイクロシーベルトとなった。合計しても国の基準値である同1ミリシーベルトを下回った。

 小泉教授は「食事や呼吸を通じた内部被曝はそれほど気にする水準ではない。ただ、屋外では線量が高い地域もあるので、外部被曝の調査が必要」と話している。
---転載終わり


追記:17:20
原著論文
福島県成人住民の放射性セシウムへの経口、吸入被ばくの予備的評価