行き違いがあるようですね。文部科学相は廃炉の検討を一番先でにすべきです。



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もんじゅ:「廃炉も選択肢」…原子力規制委員長 - 毎日新聞 2015年12月02日 19時02分(最終更新 12月02日 19時40分)
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は2日の記者会見で、来夏ごろまでに新しい運営主体を示すよう、文部科学省に勧告した高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)について、廃炉を選択肢として除外していないとする見解を示した。

廃炉を選択肢として除外していないと

 田中委員長は1日の衆院文部科学委員会で勧告について「廃炉までは求めていない」と述べたが、会見では「舌足らずだった」と釈明。「廃炉を選択するかどうかは規制委ではなく文科相の判断だ」と述べた。

「廃炉を選択するかどうかは規制委ではなく文科相の判断だ」

 勧告は、文科省が現在の日本原子力研究開発機構に代わる新たな運営主体を示せない場合、もんじゅのあり方を抜本的に見直すよう求めているが、新たな受け皿探しは難航する可能性が高まっている。【鳥井真平】




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文科相 もんじゅ視察「運営主体を早急に検討」 NHKニュース 12月2日 12時05分
高速増殖炉「もんじゅ」を巡る原子力規制委員会の勧告を受けて、馳文部科学大臣は、2日、福井県を訪れ「もんじゅ」を視察しました。また、西川知事や敦賀市の渕上市長と会談し、日本原子力研究開発機構に代わる運営主体をどうするのか政府の方針を早急に検討する考えを伝えました。

廃炉も選択肢らしいですよ

高速増殖炉「もんじゅ」を巡っては、先月、原子力規制委員会が事業者の日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を特定するよう馳文部科学大臣に勧告しました。
これを受けて、馳大臣は2日、福井県敦賀市にある「もんじゅ」を訪れ、運転が停止するなか、保守点検などが行われている原子炉格納容器や中央制御室などを視察しました。

まあ、いちおう、見ておいたほうがいいんでしょう

これに先立って、馳大臣は福井県庁で西川知事と会談し、「所管する立場として、勧告の内容には、じくじたる思いを持っている。専門家の意見を聞いたうえで、立地自治体の率直な声も伺って検討を深めていきたい」と述べ、今月中に専門家をメンバーとする検討会議を立ち上げ、もんじゅの運転再開に向けて政府の方針を早急に検討する考えを伝えました。
これに対し、西川知事は「馳大臣を中心に、経済産業省や内閣府なども一体となる体制を作ってこの問題に対応しなければ、同じ結果になってしまう。勧告を前向きに受け止め、体制を立て直す絶好のチャンスとすれば、エネルギーや原子力政策の方向性が見えると思う」と述べ、政府が責任を持って、もんじゅの運営体制の立て直しに取り組むよう求めました。
また、馳大臣は敦賀市の渕上市長と会談し、もんじゅをはじめとする核燃料サイクル事業の意義や必要性を改めて明確にするよう求める要請書を受け取りました。

馳大臣
「所管する立場として、勧告の内容には、じくじたる思いを持っている。専門家の意見を聞いたうえで、立地自治体の率直な声も伺って検討を深めていきたい」

西川知事
「馳大臣を中心に、経済産業省や内閣府なども一体となる体制を作ってこの問題に対応しなければ、同じ結果になってしまう。勧告を前向きに受け止め、体制を立て直す絶好のチャンスとすれば、エネルギーや原子力政策の方向性が見えると思う」

もんじゅをはじめとする核燃料サイクル事業の意義や必要性を改めて明確にするよう求める要請書

核燃料サイクルは破綻しています。

この後、馳大臣は記者団に対し、「検討会議では、保守点検や安全管理に焦点を絞ったうえで、運営主体の組織の在り方も含めて専門家に協議を頂くことが必要だ。また、関係者からのヒアリングでは、福井県や敦賀市からも知事や市長の声を率直に伺いたい」と述べました。




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