安倍政権は強引に避難指示解除を進めようとしています。賠償切りでもある。
だから、安倍晋三は国家主義者と言われるんですよ。


避難指示が解除された地域も帰還率は低いです。
帰還するのは老人ばかり。


避難指示が出た地域は、避難指示解除された今でも居住不適と考えます。
自然減衰は、30年で0.14、50年で0.09。50年位経ってから居住するかどうか考えたらよろしい。
移住に対する補償を中心に行うのが正しい選択です。




東京新聞:「帰還 押しつけ」 憤る被災者 除染途上…高線量も:社会(TOKYO Web) 2015年5月30日 朝刊
20150530-PK2015053002100057_size0

 福島第一原発事故による福島県の「避難指示解除準備区域」と「居住制限区域」を解除するよう求める与党の提言に、避難者らは「帰還の押しつけになる」と不安を隠さない。専門家は「避難継続と帰還のどちらの選択も支援する政策が必要だ」と訴える。 (辻渕智之、鷲野史彦)

原発事故を小さく見せるため
賠償切りのため
です。


原発再稼働のために必要なのでしょう。姑息な自民党らしい

■福島・南相馬

 「避難勧奨は解除された。でも子連れで帰ってきたのは一軒しかねえんだ」

 福島県南相馬市原町区高倉地区の菅野(かんの)秀一区長(74)はため息をつく。農道わきの溝は除染がまだ。除染した家の玄関先や庭でも、雨どいの近くなどで線量が再び上がっている。未除染の近くの山や原野から、木の葉や土ぼこりが風で飛んでくる。それが雨で流れて集まる場所だという。「そんな場所が生活圏のあちこちにある。これから避難指示が解除される区域でも同じことは必ず起きる」

 南相馬市では、市北西部で局所的に線量が高くなった「特定避難勧奨地点」の指定が昨年末に解除された。百四十二地点で百五十二世帯が対象だった。東電からの一人月十万円の慰謝料も三月に打ち切られた。「解除の先例モデル」だが、世帯の六割は避難先から今も戻らないという。

 国が解除に踏み切った根拠は、昨夏の調査結果だ。「指定基準の年間被ばく線量二〇ミリシーベルト(空間線量毎時三・八マイクロシーベルト相当)を下回った」と説明するが、測ったのは各世帯で玄関先と庭の二カ所だけだった。ところが菅野さんによると、国が判断対象としなかった雨どいの出口や排水溝の周りは今でも毎時五マイクロシーベルトを超える。配水池の周辺でも一〇マイクロシーベルトを上回るという。

 「そもそも解除基準の年間被ばく二〇ミリシーベルトは、原発作業員の上限(五年間で一〇〇ミリシーベルト)に匹敵し高すぎる。国は先に結論ありきで帰還を押しつけている」

「避難勧奨は解除された。でも子連れで帰ってきたのは一軒しかねえんだ」
世帯の六割は避難先から今も戻らない

戻らないほうが賢明です。
除染で部分的に放射線量を下げても無意味です。
周囲の山などが汚染されていれば、放射性物質が飛びます。内部被曝しますよ。


■首都圏

 与党の提言は、東電による一人十万円の慰謝料も一八年三月に打ち切る内容だ。浪江町の居住制限区域から、東京都江東区の国家公務員宿舎「東雲(しののめ)住宅」に夫(86)と避難する女性(80)は「帰りたくても帰れない。ここに住めず、慰謝料もなくなったら困る」と心配する。

 収入は年金だけで、二人で月二十万円の慰謝料を生活費に充てる。四月に自宅に一時帰宅すると、柱はネズミにかじられ、雨漏りしていた。玄関前の空間線量も毎時四・一マイクロシーベルトで、避難指示基準を超えていた。再び暮らすのが難しいと覚悟し、国の事業で自宅を解体することに決めている。

 だが避難指示が解除されれば自主避難の扱いとなるので、今は無償で暮らす東雲住宅からも出て行かなければならない可能性もある。「日々の生活ができなくなるかも」と漏らした。

慰謝料というのが違うと思うんですよね。
経済的な損失を補償すべきです。地価が違いますが同等の生活ができる住居を用意できる金額が妥当。




関連ブログ記事:
2015年05月13日18:52 福島県内の避難指示 再来年までに解除で調整 : 原発事故を軽く見せるために健康を犠牲にするな。5年経ってないから原発由来のガンではないと言っているのと矛盾する。
2015年05月25日01:25 東京電力福島第1原発事故の被害者による初の全国組織「原発事故被害者団体連絡会」の設立 : 政府自民党は、拙速な避難解除と賠償切り
2015年05月30日22:32 森林の空間線量減 セシウム自然減衰と同様 : 白は低いのではなく未計測なので注意!避難区域以外に、福島市、郡山市、二本松市など



[PR : エアカウンターS 一家に一台放射能測定器は必需品ですね。いるかちゃんだよーキュンキュン]