参与辞任 政府・民主党冷めた見方 NHKニュース

---全文転載(転載元にはニュース動画:小佐古氏の肉声 あり)
参与辞任 政府・民主党冷めた見方
5月1日 4時49分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて任命された内閣官房参与が、菅政権の対応を批判して辞任したことについて、政府・民主党内からは「参与の相次ぐ起用が裏目に出た」という冷めた見方が多く出ています。また、野党各党も不信感を強めており、菅総理大臣の対応を厳しく追及することにしています。

福島第一原発の事故を受けて、内閣官房参与に任命された東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏は、福島県内の校庭で、児童らの活動を制限する放射線の目安などを巡って、「政府の対応は場当たり的で受け入れがたい」と批判し、辞任しました。これに対し、菅総理大臣は、先月30日の衆議院予算委員会で、専門家の見解の相違が理由だという認識を示したうえで、「場当たり的な対応はしていない」と反論しました。しかし、政府・民主党内には、菅総理大臣が震災の発生以降、6人の内閣官房参与を起用したことを疑問視する声があっただけに、今回の辞任には、「思いつきの相次ぐ起用が裏目に出た」という冷めた見方が多く出ています。また、先月には、菅総理大臣と会談した別の内閣官房参与の発言が報道され、計画的避難地域に指定されている福島県の現地で反発が広がる問題も起きており、菅総理大臣は、みずからの人事によって震災対応に混乱を招いた形となっています。一方、野党各党は、自民党の谷垣総裁が「政府の原発事故への対応の問題点を大きく浮き彫りにした」と述べるなど、不信感を強めており、今月1日の参議院予算委員会でも、菅総理大臣の原発事故への対応を厳しく追及することにしています。

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2011/05/01 09:32:04
肉声だ!「年間20ミリシーベルトは大変高い数字」「小学校の校庭の利用基準に対し年間20ミリシーベルトの使用には」「強く抗議するとともに再度の見直しを求める」最後に涙声 Reading:NHKニュース 参与辞任 政府・民主党冷めた見方 http://nhk.jp/N3vT6Z9n



官房参与の原子力専門家が辞任 NHKニュース

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官房参与の原子力専門家が辞任
4月29日 19時43分
東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応に当たるために、先月、内閣官房参与に任命された、原子力の専門家で東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏が、記者会見し、「政府の対策は法にのっとっておらず、場当たり的だ」として、内閣官房参与を辞任することを明らかにしました。

小佐古氏は、先月、福島第一原発の事故を受けて、菅総理大臣から内閣官房参与に任命されましたが、29日夕方、総理大臣官邸を訪れて辞任届けを提出し、記者会見を開きました。この中で、小佐古氏は辞任の理由について、「原子力災害対策には、関連する法律や原子力防災指針などで対策が定められており、それにのっとって対策を進めるのが基本だ。しかし、総理大臣官邸などは、今回の対策で法律を守ることを軽視し、場当たり的な政策決定プロセスをとり、誰が決定したのかが明らかでない」と説明しました。さらに、小佐古氏は、文部科学省などが、福島県の小学校などの校庭での活動を制限する目安を、1年間の放射線量の累積で20ミリシーベルトとしたことについて、「これだけの被ばくをする人は、全国の原発業務の従事者の中でも極めて少なく、この数値を小学生らに求めるには、学問上の見地や私のヒューマニズムから受け入れがたい」と述べ、批判しました。東日本大震災の発生後、菅総理大臣は、助言を受けるため、小佐古氏をはじめ、原子力の専門家など6人を新たに内閣官房参与に起用しています。

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小佐古 敏荘(こさこ としそう)は、日本の工学者(放射線安全学)。東京大学大学院工学系研究科教授。
東京大学原子力研究総合センター助教授、内閣官房参与などを歴任した。
小佐古敏荘 - Wikipediaより