子どもを守れ


解説する☆〜(ゝ。б)ネ

自然放射性物質(原子力資料情報室(CNIC) - 放射能ミニ知識トップなどを参照)
カリウム40:半減期 12.8億年。地球誕生(約46億年前)から存在。
炭素14:半減期 5,730年。大気中で窒素と宇宙線起源の中性子の反応によって生じる。一定比率。
ルビジウム87:半減期 490億年。
鉛210:半減期 22.3年。天然に存在する放射能で、ウラン-238(238U、44.8億年)の崩壊で生じる。
ポロニウム210:半減期 138日。ウラン-238(238U、44.8億年)が崩壊を続けた後に生じる。

地球誕生以来、生物誕生以来、大きな変動がない放射性物質です。
つまり、進化の過程で想定済みです。

ほんの少しだけ科学的な思考ができれば、明らかですが、
このような自然環境は、急激に変化しないから生物は対応できています。
急激に上昇すれば、多くの種が絶滅します。
急激に下降すれば、多くの種が絶滅します。
気温の変動と同じ。いや、気温の変動以上です。気温は個体が気付きますが、放射線は気付きません。


いま、わかっていること
セシウム137などの人工放射性物質の上昇で、チェルノブイリ周辺で多くの健康被害が出ている。

なお、自然放射性物質と人工放射性物質の体内での振る舞いは、不明な点が多いです。


放射能(8)情報 偏りない選択必要 : 知りたい! : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
---全文転載
放射能(8)情報 偏りない選択必要
 放射能は目に見えないが、原発事故前から身の回りにあった。食品には天然の放射性物質カリウム40などが含まれ、体の中にもある=図=。つまり、事故前から内部被曝はゼロではなかったわけだ。

 しかし、東京大教授の早野龍五さんは「事故でどれだけ被曝が増えたかがわからない点が不安を高めている」と話す。特に子どもを持つ親の不安が強く、早野さんはインターネット上で「学校給食で1食何ベクレル以上が検出されたら、子どもに弁当を作るか」をアンケート調査した。

 約7000人の回答が集まり、関東圏で一番多かった回答は「判断できない」の27%。数値では1ベクレルが22%、次いで5ベクレルの19%だった。性別や子どもの有無でも異なり、1ベクレルから100ベクレルまで数値がばらつく結果になった。

 早野さんは「1ベクレルも追加で体に入れたくない心情がうかがえる」。早野さんは実際に食べた給食を精密検査機器で測る「給食1食まるごと検査」を提唱している。食べたものに汚染があるのかないのか、汚染はどの程度なのかを長期にわたって調べれば、数値の目安がつきやすいからだ。

 同志社大教授の中谷内一也さんは、リスク心理学の観点から「放射線に関する様々な数値の危険度を見極める手がかりがよくわからない」と話す。今の状況を、合格ラインや平均点がわからず、成績が良いか悪いか判断がつかない「70点の答案用紙」に例える。低線量の被曝の数値は、どこから安全か危険かの線引きがなく、科学者でも意見が割れている。

 危険度が自分で判断できないため、他人や周りの動向に左右されやすくなる。誰の意見を取り入れるかは「価値観を共有できる人の言い分を採用する傾向がある」と中谷内さん。つまり、「怖い」と感じている人は、危険と主張する意見を、「心配ない」と思いたい人は安全と主張する意見を聞くなど、感情で判断する状況が生まれやすい。

 中谷内さんは「判断に迷う時は、あえて自分と反対の意見も読んでみると、リスクの相場観をつかみやすいのでは」と話す。

 放射線と長く付き合わざるを得ないだけに、情報を選ぶ力も求められている。(おわり)(大森亜紀、赤池泰斗、鳥越恭が担当しました)

(2011年11月12日 読売新聞)
---転載終わり