戦争法案、集団的自衛権の根拠に砂川判決を持ち出すのはオカシイ



いるかちゃん的砂川判決(砂川事件)の解説

事件
・米軍基地にデモ隊の一部が入った。
・日米地位協定に基づく法律違反で7名が起訴された。

争点
・米軍基地が憲法9条に違反するか

一審
・米軍基地は憲法9条2項に違反する。故に全員無罪

二審
・飛ばされた

最高裁判決
・米軍基地の駐留は憲法違反とは言えない。
・日米安全保障のような高度な政治判断は、「一見してきわめて明白に違憲無効と認められない限り」司法判断になじまない。(統治行為論)
※これは、間違っていると思います。司法判断すべきです。(いるかちゃん説)

ここまでは、高校生くらいまでの知識を元にWikiでカンニングしながら書ける内容。

最近知ったこと

機密指定を解除されたアメリカ側公文書を日本側の研究者やジャーナリストが分析したことにより、2008年から2013年にかけて新たな事実が次々に判明している。

・米国大使が、外務大臣に最高裁への(二審を飛ばす)跳躍上告を促す外交圧力をかけた
・米国大使が、田中最高裁長官と面会して圧力をかけた

など、最高裁の砂川判決自体が米国の不当な介入により捻じ曲げられている可能性を示唆する証拠がある



集団的自衛権の根拠に砂川判決を持ち出すのはオカシイ





時事ドットコム:「砂川判決」根拠は強弁=安保法案撤回求める−弁護団 2015/06/12-19:55
 安全保障関連法案をめぐる議論で、自民党の高村正彦副総裁らが集団的自衛権の行使を認める根拠として、1959年の砂川事件の最高裁判決を持ち出していることについて、元被告の弁護団が12日、東京都内で記者会見し、「国民を惑わすだけの強弁だ」と批判する声明を出した。
 弁護団は、高村氏が同様の主張をした昨年も声明を出した。今回は「最高裁判決は、米軍駐留は憲法9条に違反するかといった点について示しただけで、集団的自衛権の在り方や行使に触れるところは全くない」と指摘。「一刻も早く提案している法案を撤回すべきだ」と求めた。

「一刻も早く提案している法案を撤回すべきだ」

そうだ、そうだ、撤回しろ!

 会見した新井章弁護士(84)は「高村氏がなぜ最高裁判決にこだわるのか分からない。法案の正当性に自信がないから、寄りすがるのか」と推測。山本博弁護士(84)は「学者に違憲だと言われて判決を引っ張り出してきたが、最高裁は集団的自衛権について何も言っていない」と強調した。
 内藤功弁護士(84)は、当時の田中耕太郎最高裁長官が米側に最高裁判決の内容の見通しなどを伝えていたことが米公文書で明らかになったとして「不当な判決で、引用すること自体が適切でない」と批判した。

新井章弁護士(84)
「高村氏がなぜ最高裁判決にこだわるのか分からない。法案の正当性に自信がないから、寄りすがるのか」

山本博弁護士(84)
「学者に違憲だと言われて判決を引っ張り出してきたが、最高裁は集団的自衛権について何も言っていない」

内藤功弁護士(84)
当時の田中耕太郎最高裁長官が米側に最高裁判決の内容の見通しなどを伝えていたことが米公文書で明らかになったとして「不当な判決で、引用すること自体が適切でない」と批判





砂川事件弁護団 安保関連法案撤回求める 6月12日 20時35分魚拓
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昭和34年に最高裁で判決が言い渡された「砂川事件」の弁護団が会見し、この判決を基に「集団的自衛権の行使は憲法に違反しない」という議論が出ていることについて、「誤った解釈だ」として、法案の撤回を求めました。

ムチャクチャだよねー

砂川事件は、昭和32年に東京のアメリカ軍旧立川基地の拡張計画に反対したデモ隊が基地に立ち入り、学生などが起訴されたもので、最高裁判所は昭和34年に「戦力の保持を禁じた憲法9条の下でも、主権国として持つ固有の自衛権は何ら否定されない」と判断しています。
この最高裁の審理に加わった当時の弁護団が12日、東京で会見を開き、最高裁判決を基に「集団的自衛権の行使が憲法に違反しない」などとする議論が出ていることについて、「誤った解釈だ」と述べました。
このうち、憲法に関する多くの訴訟で弁護活動を続けてきた新井章弁護士は「最高裁の判決文にある『わが国が』『自国の』といった表現や文脈から考えると、日本の個別的自衛権を指していることは明らかだ。集団的自衛権の行使には全く触れていない」と指摘しました。そのうえで「集団的自衛権の行使は憲法に違反しないという考えには根拠がない」として、直ちに安全保障関連法案を撤回するよう求めました。

新井章弁護士
「最高裁の判決文にある『わが国が』『自国の』といった表現や文脈から考えると、日本の個別的自衛権を指していることは明らかだ。集団的自衛権の行使には全く触れていない」
「集団的自衛権の行使は憲法に違反しないという考えには根拠がない」

高村氏「法案の考え方理解してない」

自民党の高村副総裁はNHKの取材に対し、「砂川事件の判決では、自衛権について、個別的か集団的かは触れていない。自国防衛のための措置であっても、国際法上、集団的自衛権と言わざるをえないものがあり、安全保障関連法案はその部分だけを限定的に容認している。弁護団は法案の考え方を全く理解していない」と述べました。

高村氏や安倍政権が、砂川判決も憲法も立憲主義も理解していない。
ならまだしも、無視して打倒しようとしている。

これは、クーデターだ。



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