放射性物質:飼料、許容値超す セシウム980〜330ベクレル−−14地区の牛農家 /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)
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放射性物質:飼料、許容値超す セシウム980〜330ベクレル−−14地区の牛農家 /群馬

 ◇県、利用自粛要請
 県は16日、県内の牛農家で作られている牧草の乾燥・発酵飼料の放射性物質検査結果を発表した。農家数に応じて県内を94地区に分けて検査した結果、14地区で家畜用飼料の暫定許容値(1キロ当たり300ベクレル)を超す同980〜330ベクレルの放射性セシウムを検出した。県は14地区の農家に同飼料の利用自粛を要請した。牛の飼料を巡っては昨年10月、稲わらの使用自粛が県内全域で解除されたばかり。県は今後、牧草の乾燥・発酵飼料についても継続検査を実施する。【鳥井真平】

 検査対象の飼料は、昨年4月以降に刈り取った牧草を原料にしている。採取日は昨年11月14日〜今年1月12日で、飼料として使える時期に合わせて県が初めて検査した。

 許容値を超えたのは、前橋市大前田町=同370ベクレル▽同市富士見町赤城山=同530ベクレル▽渋川市赤城町栄=同680ベクレル▽同市有馬=同420ベクレル▽同市小野子=同330ベクレル▽同市渋川明保野=同600ベクレル▽同市中郷=同650ベクレル▽藤岡市藤岡=同600ベクレル▽中之条町入山=同550ベクレル▽同町大塚=同980ベクレル▽沼田市佐山町=同410ベクレル▽昭和村生越=同510ベクレル▽太田市藪塚町=同420ベクレル▽みどり市笠懸町鹿=同370ベクレル−−の各地区。

 県によると、既に許容値を超えた飼料を牛に与えた農家もあるが、「原乳や牛肉の検査で安全性は確認されているので安心してほしい」としている。県は14地区をさらに細分化し、再調査を行う。

毎日新聞 2012年1月17日 地方版
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