農林水産省:
牧草など牛用飼料の基準値をこれまでの1キログラム当たり300〜5000ベクレルから100ベクレルに減らす



牧草自粛13市町村に拡大 セシウム新基準値で対応 岩手県
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牧草自粛13市町村に拡大 セシウム新基準値で対応 岩手県

 食品中の放射性セシウムの基準値が4月から厳格化されることを受け、宮城県が畜産農家による牧草利用の自粛を再開し、少なくとも10市町に求めることが22日、分かった。岩手県も自粛対象を現在の4市町から13市町村の一部に拡大する。乳用牛などに与える牧草の基準値も大幅に引き下げられるためで、増加する汚染牧草の処分問題への対応も迫られる。
 厚生労働省が4月からの適用を検討する食品中の放射性セシウムの新基準値案によると、肉や野菜など一般食品は1キログラム当たり500ベクレルから100ベクレル、牛乳は200ベクレルから50ベクレルへと厳格化される。
 農林水産省はこれを受けて3月末までに、牧草など牛用飼料の基準値をこれまでの1キログラム当たり300〜5000ベクレルから100ベクレルに減らすことを決定した。
 2011年産牧草は宮城では昨年9月以降、全県で300ベクレルを下回ったため利用可能とし、岩手は一関市など4市町のみで利用自粛としていた。
 岩手県は21日、新たに盛岡市など9市町村に、新基準値の100ベクレルを超過しているとして自粛を要請。宮城県も「近く、県南を中心に少なくとも10市町に自粛を求める」(畜産課)という。
 新基準値適用で不安視されるのが、増加する汚染牧草の処理。一関市は現在約1600トンを保管しており、この焼却・埋め立てだけでも1年半かかると見込んでいる。
 宮城県の担当者は「汚染牧草がどれぐらいあるのか、把握できていない。焼却したいが、住民の不安の声があり、全く手を付けられないでいる。さらに増えても対処できない」と頭を抱える。
 岩手県内の畜産関係者は「国が牧草の基準値を減らすのはいいが、代替飼料の確保や処分方法まで一体で考えてほしい」と話している。

2012年02月23日木曜日
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